館山リノベーションスクールはじめて物語【第3章】スーパー公務員の覚醒
(「第2章」からつづく)
【第3章】スーパー公務員の覚醒
2019年6月の大田さん着任の前、おそらく応募期間中だった5月のゴールデンウィークが明けた頃、館山では、Living Anywhere Week in 館山が開催されました。
これは孫泰造さんが発起人でLIFULLが支援しているテレワークやワーケーションを促進する一般社団法人が主催したもので、館山に滞在しながら、地域と交流を深め企業誘致に繋げようという取り組みです。
その最終日にあててサカモトビルで開催したのが「里まちMeetUp」というイベントでした。
夜に開催する、マルシェ+プレゼン会。
サカモトビル1階に、軽トラを入れ込んで農産物の即売をしたり、惣菜の販売をしたり。お酒も販売してほろ酔いOKの地域交流会。
テーマは、リノベーションまちづくりx獣害対策x食のまちづくり。
獣害対策に奮闘する中高年ハンター、館山総合高校の女子高生たち、リノベーションまちづくりの取り組みなどを代わるがわるにショートプレゼン。
その中で、人一倍熱く語るプレゼンターがいました。
「まちと人生を重ねてみる」
「今、ここで、あなたができることをする」
「過去は変えられなくとも、自分と未来は変えられる」
リノベーションまちづくりのスローガン的な言葉を、自分の言葉として熱く語っていた人こそ、島本副課長でした。
休日の沼津出張に渋々赴いていた市役所担当者が覚醒している!!!
その後、雇用商工課のみなさんの尽力により、総務省の予算「関係人口創出・拡大事業」を獲得することができました。
https://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/model_detail/r01_15_tateyamashi.html
庁内で相当なご苦労があった様子です。
民間側の実行スキームとして、実行委員会が結成されました。
実行委員会のメンバーは小倉輝一会長、本間副会長、大田さん、そして漆原。
小倉さんと本間さんには去る1月8日の220名講演会で登壇していただいた縁です。
こうして第1回リノベーションスクール実行に向けた、ヒト・カネが揃ったのです。
残すはスクール実行に必要なモノ、有休不動産物件の開拓。
空き家と思わしい物件を地図上にプロットし、ヒアリングし、謄本を取り寄せてお伺い文書を送付し、という雇用商工課のスーパー公務員達の暑い夏が始まったのでした。
(「第4章」へつづく)