渋谷で焚き火 大家さんの自己紹介 清水麻衣
渋谷生まれ渋谷育ち。渋谷の野生児の清水麻衣です。
大家の学校は第5期の受講生です。
テレビ番組制作の仕事に5年間従事後、シェアハウスに引っ越したことで人生観が変わって仕事を辞め、非定住生活を1年半、引きこもり生活を半年ほど経て、建築の専門学校に2年間入りなおし、昨年、2級建築士の資格を取得しました。
現在は、渋谷の実家で不動産管理の仕事のお手伝いをしています。
この度、管理している渋谷のビルの屋上で、大家の学校のスタッフの黛純太くんの提案をもらって焚き火をしたことがきっかけで「大家の学校」向けの記事を寄稿することにしました。
映像制作の仕事をしていた時から、いずれは田舎で自給自足しながら好きな映像だけ作って暮らすようなライフスタイルに憧れていました。
自分で田舎のゲストハウスかシェアハウスを運営しながら映像制作をするような生活がしたいなぁと思っていたので5年前にシェアハウスに引っ越したのですが、そこで人生観が変わって、仕事を辞めてしまいました。
私が出入りしていたシェアハウスは、旅好きな人、アーティスト、ニートを含めた色んな人たちが出入りするところで、それまで我慢に我慢を積み重ねる生き方、働き方をしてきた私とはある意味で真逆な人たちの出会いが積み重なり、世界の見え方がガラっと変わってしまいました。
離職後の1年間は、思いがけない面白すぎるハプニングが毎日巻き起こり、映画作品の中にいるような濃すぎる日常生活でした。
その後、失恋をきっかけにシェアハウスを転々としまくるという遅すぎる青春的な日常を送っていたのですが、最終的に「移動式ゲストハウス」というプロジェクトを立ち上げるに至り、地方での非定住生活も試みました。
しかし、旅の途上で階段から落ちる大怪我と心理的に不安定に陥る状況が重なり、急遽、渋谷の実家に戻ることに。
怪我の療養と自己内観の引きこもり生活を半年間送りました。
当時は、恐ろしいほどの対人恐怖症に陥っていて現代社会に戻れる気が全くなく、寺に出家するか西表島への移住を真剣に検討していました。
その後、家族と相談し「実家の仕事を手伝う気があるなら2級建築士の資格を取ってほしい」と言われ、建築の夜間学校に通うことに。
晴れて、昨年度に夜間学校を卒業し、2級建築士の資格試験にも合格することが出来ました。
子供の頃の記憶としても、一番強烈にあるのは代々木公園の池に入ってカエルの卵を家に持って帰った体験だとか、山奥でひたすらバッタを追いかけたことだとか、海辺で日が暮れるまで遊びつくしたような自然体験です。
渋谷に生まれつつも、そうした貴重な経験を積ませてくれた両親には感謝感謝です。
そもそも、そうした自然との関わりに関心のあった私の根源的な欲求は幼少期から30年以上経過した現在も特に変わっておらず、理想を述べるのであれば、渋谷で自然と関わり合いながら自給自足生活を送れたらいいなぁと思っています。
そんな思いが高じて、渋谷公園通りの路肩で去年、和ハーブの造園を作ったりもしました。
人間の発達や成長において大切な事は「対極にふること」という話を先日聞き、
東京のど真ん中で「農」なり「自然」なりの都会とは真逆のカルチャーに触れることは、大いに意味があるような気がしています。
「焚き火」もある意味で、そうしたものの1つかもしれません。
今回の焚き火イベントは、もともと相談を持ちかけていた大家の学校のスタッフの黛純太くんと、初対面で大ファンになってしまった夫婦ユニットの「てとてと」のお二人ゴウキさん、モモコさんのお陰で実現することが出来ました。
イベント自体は、参加者の方の満足度も高く、私もとても楽しく過ごすことができたのですが、火の扱い方に関しての事前準備をきちんとしていなかったため、近隣の方へご迷惑をおかけしてしまい、反省点も多々あります。
今後、都心で焚き火をやってみたい方へお伝えしたいのは、
1、事前に消防署に届け出を出す
2、煙と臭いがあまり出ない設備、薪を使用する
3、火の取り扱い方について、消防署とプロの指導を受ける
4、焚き火台の下にはブロック塀をしく
5、事前にシミュレーションをしてみる
ことなどです。
また、焚き火設備関連でお困りのことがあれば、埼玉県三郷市にある「火とアウトドアの専門店 iLvf」さんがめちゃくちゃオススメです!
今後、私は実家の仕事の延長線上で、うちのビルや土地の声に耳を傾けながら、建物と地場が持つポテンシャルを最大限に生かせるような事をイチ大家としてやっていけたらなぁと思っています。
あらためましてになりますが、「大家の学校」に通った事で出会うことの出来た素敵な大家さんたちとの出会いは、今の私にとって貴重な財産です。
これからも、宜しくお願いします!!!
【物件の概要】
所在地:東京都渋谷区神南1-20-2
建物:第一清水ビル
空室:なし