基本に忠実に!~カスタマイズ賃貸《入門》~
大家の学校で学んだ約3ヶ月。さまざまな講師の方々や、大家の学校の諸先輩方に、いろいろなことを教わりました。
単に座学だけじゃなくて、実際に講師の先生のゆかりがある街や建物、先輩が手掛けている街や建物を実際に見に行って、触ってみて、感じてみて、香りを感じて、味わってみて。もう、ほんと、五感をフル動員するとはこんな感じ!という体験をしてきました。すごく、モチベーションが高まって、興奮が冷めない感じの日々でした。
自分も、こういうふうになりたいなぁ~と、心底思いました。でもね、講師の先生や先輩の取り組みは、とてもすごすぎて、ちょっと、劣等感みたいなものも感じてしまったんです。自分は、不動産の賃貸はしているけど、住んでいる人たちに、はたして、何を提供しているんだろう?って。「そこに、愛は、あるんかぁー?」っていう、テレビCMがあったけど、そんな感じ。
そんな気持ちになったときに、校長の青木さんの著書を、もう一度、読み返して見たんです。そう、『大家も住人もしあわせになる賃貸住宅のつくり方』。入居申し込みをした人が、自分で、自分が住む部屋のデザインをして、フルリノベーションしている。
これだ!基本は、TTP!(徹底的(てっていてきに)にパクる!)でも、さすがに、フルリノベーションは、金銭的な負担が大きいので、今回は、DKP!(できることからパクる!)入居申し込みをしてくれた人に、自分が住む部屋の壁紙を、好きに選んでもらうようにしてみました。
そうと決めたら善は急げ。すぐに、空室があった物件(北九州)の管理会社の方に連絡をして、「これこれ、こんなことしたいんですけど、協力してもらえますか?」と相談。ありがたいことに、快く引き受けてもらいました!でも、関東在住の私からみると、北九州は、遠方の物件のため、入居者に壁紙を選んでもらうときに、私自身がすぐに駆けつけるというわけにはいかないため、対策を考える必要がありました。そこで、壁紙の組み合わせパターンを何パターンか用意していて、そのパターンの中から選んでもらうようにしました。
大家の学校の講師の先生のお店で、ステキな壁紙を販売されているお店もあったのだけど、遠方の物件で、入居者に壁紙を選んでもらって、施工してもらうのは、ちょっとやりにくくて断念。大手メーカーの壁紙を採用することに。早速、某サンゲツさんの品川ショールームに行って、一日かけて、壁紙のパターンをいくつか選んできました。
壁紙や床材などのデザインを決める際には、やっぱり、実物を見て決めるのがベストです。特に、デザインパターンの組み合わせを見ようとすると、実際に少し大きめのサンプルがないと、なかなか決めにくいです。そして選んだ壁紙のパターンを、資料にまとめました。それを入居申し込みをしてくれた入居予定者に、管理会社の担当の方から説明していただき、選んでもらいました。
最初は、「私は、普通の白い壁紙でいいんだけど。でも、選べるなら、一度、見せて。」という感じで、ちょっと、消極的な印象の入居者でしたが、壁紙のカタログを数日持ち帰って、ガッツリと選んでくれました。そして、説明資料にも、「推奨型番以外の型番はご相談ください。」と記載していたこともあり、入居者が選んでくれた壁紙は、私が提示した組み合わせパターンではなく、なんと、完全オリジナルな組み合わせ(汗)。あ、ま、いいんですけどね・・(笑)。
そして、入居者が選んだ壁紙で、リフォームが完了した部屋がこちら。
築40年近い物件には見えない仕上がり。一番下の写真の部屋は、他の部屋に比べて、ちょっとおとなしい感じがしますよね?でも、この壁紙、夜光塗料で作られていて、暗くなると星空が瞬くようになっているんです。小さな男の子のお子さんがいらっしゃる、若い家族が入居されたのですが、子供部屋にされるとのことでした。なんか、うれしくなっちゃいました!
つい先日、4階の部屋で退去がありましたので、ただいま、絶賛リフォーム中です。でも、壁紙は、入居者が決まってから、入居者に選んでもらうために、未施工の状態にしています。自分の好きなデザインの壁紙の部屋に、住んでみたい方がいらっしゃいましたら、ご連絡を!♪
【物件情報】
飯野ビル 403号室 3LDK(68㎡)
福岡県 北九州市 門司区
JR鹿児島本線/門司駅 徒歩9分
※駐車場の空きあります。
https://www.facebook.com/iinobuildingmoji