ワンルームマンションの可能性を追求し、まちのたまり場を目指す「ドミニオン宮の森」 | 大家の学校

ワンルームマンションの可能性を追求し、まちのたまり場を目指す「ドミニオン宮の森」

皆さん、初めまして。
私、大家の学校4期生の一原と申します。

実家の不動産賃貸業を今年の4月に相続で引き継ぎまして、札幌市中央区宮の森に「ドミニオン宮の森」という築30年の中古マンション管理しています。

5階建ての47室のワンルームマンションで、5階のみメゾネットタイプとなっています。
私自身は設計事務所を営んでおりますが、大家業を兼務しなければならなくなり、「大家の仕事ってどうするの?」「どうやって満室にするの?」というところから色々調べて辿り着いたのが大家の学校で校長をされている青木純さんでした。

青木さんの一連の活躍を知り、是非とも大家の学校に行きたいなぁと思っていましたが、なかなか腰が重く動きが悪かったのですが、父の具合が悪くなったことと、青木さんが札幌に来て札幌駅前通りまちづくり会社の事例を見に来てくれたことがキッカケとなり、意を決して4期に参加した次第です。

01 物件の話
大家を務めます「ドミニオン宮の森」ですが、ワンルームの上、部屋同士が高密度だったため、「スキマをつくる」というコンセプトの基に、空き部屋をコミュニティールームにしたり、1階の事務所スペースをカフェにしたりと、入居者が自室以外にくつろげる場所を提供したいという考えでリノベーションを展開しました。
単身者が多いため、5期の講師の方が仕掛けた、住人向け食堂トーコーキッチンばりに、カフェスペースで朝食サービスが出来ないか模索しましたが、この建物単体では流石に魅力的な提案ができず断念しました。

大家の学校では建物単体よりも周辺エリアごとリノベーションして活性化させ、地域のポテンシャルを上げていくことが大切だと認識させられました。
これから1階を中心にリノベーションをしつつ、入居者の働くスペースや地域のハブになるようなスペースをつくりながら、周辺エリアごとポテンシャルを上げていければいいなぁと考えております。
目標は高円寺アパートメントと4期の講師を務められた小柴さんが展開する「みどり荘」のいいとこどりみたいなイメージですね(笑)

   

02 これからのアクションプラン

■物件単体として

「チャレンジ賃貸」「スタートアップ賃貸」 という位置づけ はどうだろうと考えています。

・これからの「アーティスト」や「起業家」を主軸に、全ての仕事で、何かワクワク出来る雰囲気を持った方々が集う「場」づくり。

・モノづくり、コトづくりのパワーあふれる「場」づくり。

・住まい + 仕事場 が非常に近い関係づくり。

イメージはSOHOにおけるアトリエ部分を物件内につくる感じでしょうか。

■まちに対して
講義の前にふらりと立ち寄った鬼子母神のキアズマコーヒーでの体験が印象的でした。鬼子母神の巨木に覆われた参道にひっそりと佇むこのお店は町家を上手く利用した素敵な空間です。

ここには様々な世代の方々が訪れ、多分名物であろうトーストをおばあちゃんも元気に食べています。

常連の音大生とおばあちゃんがJAZZや持参した音源を聴きながら演奏法について楽しそうに話している素敵な時間を共有させてもらった経験を何とか生かせないかなぁと考えました。

①物件として
この場所に地域とインタラクティブな関係を育てる「場」を内包した「まちのたまり場」づくり を目指そうと考えてます。

⇒地道に地域イベントに参加をしながら、将来的にはこの場所を活用して頂けるように宣伝する。

②物件以外の仕掛け

この場所に多世代の交流が出来る「エリア」づくり を目指そうと考えてます。

⇒近隣に高齢者向けの賃貸をポイント的に整備し、ドミニオン宮の森1階部分を活用しながら多世代が交流できる場を設ける。

施策1

・ドミニオン宮の森近隣の直径300m範囲(お散歩エリア内)の民間賃貸マンション1階部分を高齢者向け賃貸住宅としてリノベーションし、高齢のため入居が断られる方々の受け皿をつくる。

・上記のために地域の大家の意識改革をすることが必要。(これ大事)

 

まだまだ構想の部分がありますが、僕のライフワークとして楽しんでやっていきたいなぁと考えています。

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