大家の学校の講師陣は、大家さんもいれば、カフェやシェアオフィス、保育園の運営者など、“場”に関わる人たち。それぞれが、5年、10年かけて自分たちなりに築き上げてきた経験を凝縮した場づくりの手法をレクチャーします。
レクチャー内容
・ 現在に至るまでの講師自身の生い立ちや経緯
・ 人の巻き込み方
・ 最初の一歩で大切なこと
・ コンセプトのつくり方
・ プロモーション
・ キャスティング
・ 人が集いやすい場所(建物)の設計
・ コミュニケーションの心構え
・ 人を主役にする舞台のつくり方
・ 失敗談と失敗から学んだこと
・ 住人や地域の人との関係性のつくり方、育て方
・ 収支計画
・ コストのかけどころ
・ 今後取り組もうとしていること
など
レクチャーを聞くだけではなく、実際に見て、体感することで学びがより深くなります。そのために、講師が携わった場所で講義を開催することも。
例えば、3期でクルミドコーヒーの影山知明さんが講師を務めた回では、クルミドコーヒーの2号店である「胡桃堂」で開催。
通常のカフェ仕様のまま、リアルな場を体感しながら講義を受けました。
場を体感し、場の成り立ちとそこから培われた講師たちの経験と考え方を、贅沢に吸収するレクチャーです。
合格した受講生たちには、卒業までの間に3つのステップを経て、課題の明確化と解決の道筋を描いていただきます。
ステップ1(合格〜開校式前)
何にポイントを絞って講義を受けるかを明確にし、より学びを吸収しやすくするために、以下の項目について考え、課題を明確化します。
① 物件の分析
大家さんなど場所を持つ人であれば物件、飲食店オーナーやその他取り組みをしている人たちはその運営・活動を分析する
② 物件とエリアの未来像
物件や活動などの場と周辺エリアをどうしていきたいか未来像を描く
③ 課題の整理
1の現状から2の未来像に行くまでに生まれる課題を整理する
ステップ2(受講中)
受講して変化してきた課題を再度整理するために、上記1〜3を再度考え、以下の解決方法について、講義で学んだことを元に考えます。
④ 課題の解決方法
3の課題を解決するために必要だと思うことをまとめる
ステップ3(卒業時)
卒業時に、1〜4の更新と卒業後のアクションプランを提示します。
⑤ アクションプラン
「いつ、どこで、何を、誰と、どうやって」を踏まえて、アクションのファーストステップを宣言する
予習
各講義前に、その日の講師が携わった場所へ実際に訪れて、インプットします。
銭湯やカフェなどは実際に入って体験し、場所によっては講師や場の運営者に案内してもらうことも。
予習の道中には、受講生同士でそれぞれの取り組みを話し、課題の共有をしたり、問題と一緒に向き合う仲間としての関係性を育みます。
例:安藤勝信・青木純の講義では、安藤さんが大家をしているキッカ経堂、タガヤセ大蔵と、青木が暮らす青豆ハウスに訪れました。
どちらも安藤さん、青木本人が案内し、細部を見ながら説明を受けることができました。
遠足
受講生たちは、全国各地から集まるので、卒業後は全国各地に同志と呼べる仲間が生まれます。卒業後も切磋琢磨し合いながら続く繋がり。時には受講生が活動する地域を訪れることも。
2期の終わりには、受講生の一人がみそ茶屋を営む秋田県横手市に受講生たちが訪れ、取り組みを体感しながら、一緒に屋台をつくったり、花火をみるなどしました。
フォローアップ
卒業生には、受講最後に提出するアクションプラン(特徴2)を青木純がフォローアップする特典が。事業や運営についての具体的な相談が1回可能です。
その後はオプション(有料)で、現地に出向いたり、まめくらしの楽団員によるサポートなどもあります。
1期の卒業生には、ファーストステップのアドバイス、コンセプトメイクなどに加え、実際に現地を訪れ先代のお父様も含むご家族と同じビジョンを共有したり楽団員による物件の将来像を可視化したイラストの制作などを行いました。
フォローアップには、こんなオプションがあります!
・ コンセプトメイキング
・ 物件や大家さんのブランディング
・ 地域や住人を巻き込むイベントのサポート
・ 大家の学校WEBサイトにて物件の紹介
・ 青木純による定期的なアドバイス
・ WEBサイトの制作
・ イメージイラストの制作
・ 通いでの運営サポート
など
選べる受講の仕方
受講の仕方は、自身の環境や状況に合わせて選べます。全講義を通いで受けて、直接講師や受講生と会えるベーシックコース。
「日程がどうしても合わない」「通いが難しい」「受けたい講師だけ選びたい」という方は、1つから受講できる「単科受講」か、これまでの講義から好きな組み合わせで受講できる「
動画受講」がおすすめです。
受講生の満足度
受講生が、満足・やや満足・どちらとも言えない・やや不満・不満・無回答の6段階で評価したアンケートでは、どの項目も基本的に90%以上が満足感を感じている結果に。
アンケート当時は、懇親会が毎回同じ場所だったこともあり、他より低い結果ですが、意見を元に次期では、懇親会場所を毎回変更していました。
卒業生の声
・受講のきっかけ
「家業を継いだけど思うようにいかなくて、どうしたらいいか手がかりが欲しかった」
「大家ではないけど興味関心と被ったから」
「会いたい講師がいたから」
・ 受講して感じたこと、良かったこと
「利益が上がる仕組みや事業内容を詳しく知れた」
「講師陣が多様で分野が違うのに、結果として繋がっている」
「毎回の講師の組み合わせがいい」
「懇親会で話してみると、雲の上の人じゃなくて同じ人間なんだと感じられた」
「講師ほど先に進んでいるわけではなく、自分の数歩前を行く受講生の存在があり、変化の過程を見られることが価値」
「受講生達で予習をすることで、講義が腑に落ちやすくなった」
「受講生との繋がりが価値」
・卒業後の変化
「想いを持った大家さんに出会えて、胸を張って大家だと言えるようになった」
「自分の5mの範囲内でできることが増えた気がする」
「3期終了後には、広島の受講生と一緒に「大家の学校 広島分校」を開催。自分のまちの人を巻き込んだり、物件の活用を促進する流れが生まれました。」
より具体的な内容は、受講生インタビューをご覧ください。
大家の学校日誌『
自分の場を楽しくしたいその仲間とヒントが得られる大家の学校』