ツバメテラス ~社会を変えるシェアハウス | 大家の学校

ツバメテラス ~社会を変えるシェアハウス

 

 

 

「仕事が辛いんです。

 

企業で働いたことがないから、

仕事をどうやって進めていけばいいかわからない。

 

『社会を変える』という団体のミッションに共感し、

自分も力になりたくて、

大学卒業後すぐ、NPOの正規職員になったのに。

何の力にもなれない自分が悔しくて。

 

もう辞めようと思うんです。」

 

私にそう打ち明けてくれたのは、

新卒でNPOに就職した、社会人経験2年目の若者でした。

 

そのNPOは、代表が大学生時代に立ち上げた団体で、

代表自身も企業での就労経験がなく、

志とやる気、根性だけで突っ走ってきた結果、

この5年間で売上が数千万円にのぼるほど急成長を遂げました。

 

もちろん、数千万円の売り上げを代表一人でこなすことはできません。

団体のミッション・ビジョンに魅了された若者が、

過去5年間、数多く参画してきました。

 

しかし、彼ら・彼女らは定着することなく、

ほぼ毎年、職員が入れ替わっています。

 

不思議に思った私は、現職員の一人に理由を尋ねたところ、

冒頭のお悩み相談に至ったのです。

 

つまり、

 

・代表ふくめ、企業経験者がほとんどおらず、仕事の仕方や組織の作り方が未整備。

・効率的な仕事の仕方が分からず、だれに聞いたらいいかわからない。

・膨大な仕事を前に、非効率とわかっていても、とにかく時間を使ってやるしかない。

・相談したいけどみんな自分の仕事で手一杯で、人間関係もぎくしゃくしている。

・長時間労働にくわえて人間関係も悪く、自分の成長も感じられない。

 

という状況が、慢性的に起こっていて、

1年立たずに燃え尽きてしまう職員がたくさんいることが分かりました。

 

「OJTがないのはつらいよね。

仕事の仕方を、外部の人に相談できない?」

 

と聞くと、

 

「仕事が忙しすぎて、

外部の人に相談できる時間も、心理的余裕もないです。

 

毎日、職場に行って働いて、帰ってきたら寝るだけ。

土日も休めていなくて、だれとも話せない。

 

自分の能力が低いのが問題なので、

とにかく頑張るしかないのだけど、

その気力も、尽きてきました。。。」

 

という答え。

 

この若者と話しながら、自分の20代を思い返していました。

 

とにかくアウトプットしなければ。

質の高い成果を出さなければ。

でも、上司や先輩に比べて自分のアウトプットの質は低くて、

とにかく時間を使い、数をこなすしかない。

 

平日は毎日深夜2時まで残業し、

土日はインプットの時間に充てようと思いを巡らすも、

いざ週末が来ると起き上がれないほど疲労してしまい、

何もできないまま、深夜残業の平日を迎える・・・

 

という日々。

 

そんな悪循環の毎日を変えてくれたのが、

自分を変えたいと思い参加した、

社外の「横のつながり」の場でした。

 

その場は、社会をよくしたいという思いを持った社会人が、

お金と時間を出し合って、NPOを支援するためのプラットフォーム。

 

そこには、金融機関やプライベートエクイティファンド、

経営コンサル、商社といった名だたる企業に勤める優秀な企業人が集まり、

NPOの成長をいかに支援できるのか、

毎週末、意欲的な話し合いが行われていました。

 

当初こそ、そんなメンバーの中で気おくれしていましたが、

彼らと一緒にNPOの支援の現場に身を投じることで、

金融機関やコンサルの人のものの考え方や捉え方に触れ、

自分に欠けていた様々なビジネススキルを実地で学ぶ機会を

得ることができました。

 

この活動を始めてしばらくして、徐々に、

自分の非効率な働き方を見直すことができ、

睡眠時間と心のゆとりが回復し、自尊心も戻ってきました。

 

今日まで燃え尽きることなく働き続けることができたのは、

20代の苦しい日々に、

仕事以外の場で「横のつながり」を持つことができ、

その人たちとの切磋琢磨で

自分を高めることができたからだったのです。

 

 

今、

社会を変えるNPOや社会企業家に、

多くの資金や支援が投入されようとしてます。

 

そして、終身雇用が神話となりつつある中、

企業で経験を積むよりも、

ミッション・ビジョンに共感したNPOやソーシャルベンチャーで、

社会を変える仕事をしたい、という若者も増えています。

 

他方、

ミッション・ビジョンにひかれて飛び込んだ若者たちが、

教育機会や人脈に恵まれず、

やみくもに時間と体力を消耗し、疲弊して離脱していく現状。

 

この若者たちが、仕事を離れた場所で、「横のつながり」を作り、

成長する機会が作れないか。

 

忙しい彼らが、無理のない範囲で参加できる「場」とは、

住居なのではないか。

 

「横のつながり」が自然に発生し、

そこで暮らすことで学びあうことができ、

自らの成長を感じることができる住まいを作りたい。

 

そう思った私は、

 

社会を変えるNPO・社会起業家の若手職員を対象に、

仲間とともに学びあえるシェアハウスを作ることを決めました。

 

 

ツバメテラス ~社会を変えるシェアハウス 

 

泥の中でもがきながらも、渡り鳥であるツバメのように高く、

遠くまで飛んでいってほしい。

 

そんな思いを込めました。

 

 

3部屋+DKの小さな戸建てで、入居者はわずか3人。

 

小規模だけど、

自分と違う団体に勤める同世代の若者と、

顔が見える関係を作ることができ、

日々の悩みを相談しあうことができる場所。

 

そして、定期的にセミナーを開催して、

一般的なビジネススキルから世界経済の動向まで

幅広く学ぶ機会も提供します。

 

オープンは来年1月の予定。

 

このページでは、リノベーションと入居者募集の様子を

つづっていきたいと思います。

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