高円寺と阿佐ヶ谷の真ん中にある、賃貸住宅「高円寺アパートメント」。事業主であるジェイアール東日本都市開発が、所有する旧国鉄社宅をリノベーションした、1階には住みながら店舗を運営できる4戸の店舗兼用住宅と、焙煎コーヒー店とクラフトビール店の計6店舗が軒を連ね、44戸の一般賃貸住宅を加えた2棟計50戸の住宅です。
まめくらしはこの高円寺アパートメントの運営を担当。スタッフが住み込みの「女将」として、住人との関係性を育んでいます。
住人主体のマルシェや地域に開くイベント、店舗運営など、住人が住まいに愛着をもち、暮らしがより楽しくなるように。これからの時代に合った、賃貸住宅の「運営」という新たな仕事をつくっています。
高円寺アパートメント前の芝生広場では、半年に一回住人企画のマルシェを開催しています。出店者集めや事前の準備も住人が行い、当日は敷地内の一部で住人によるフリーマケットも行います。誰が住人かわかるようなバッジも住人発案で作成。
定期的に住人が集まるご飯会や地域の人たちがふらっと訪れられるイベントを開催。お花見や流しそうめんなどは住人が企画・準備を行います。時にはフライヤーも住人がデザインすることも。
住人の子どもだけでなく近所の親子や小学生が集い、賃貸住宅の敷地内にもかかわらず、プライベートとパブリックの境があいまいな空間が生まれています。
マルシェやイベントなどのハレの日はもちろん充実していますが、些細な日常のケの日を充実させる朝活を不定期で開催。無理なく、やりたいときに、参加したい人が参加しています。
新しい住人が加わったら歓迎会をして、引っ越す住人がいたら新たな旅立ちをお見送りします。同じ場所に住んでいなくても、ここで生まれた関係性は切れないので、「さようなら」ではなく「いってらっしゃい」。
子どものいる住人は、芝生広場で子どもを遊ばせたり、ご飯会への参加をきっかけにママ友や妊娠している住人、子ども好きな住人とつながり、相談し合う関係を築いています。保育園に通うお子さんがいる家庭は、女将をはじめ、住人数人に災害時の子どもおむかえカードを渡して、自分がいけない時に代わりにいってもらえる協力関係があります。